写真 © Koji Fujii / TOREAL
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図面 © UID
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Santo

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場所
広島県福山市鞆の浦, 日本
2022

クライアントは工業機械やロボットを用いた製造技術と、有形民俗文化財に認定された「鞆いかり」の伝統鍛造を融合してものづくりを行っている。santo はこの技術力を活かした家具プロダクト製造・販売・体験を行うためのオープンファクトリーである。工場は日常大きなシャッターを開けたままのがらんどうの空間といえる。今回、工場特有のスレートで覆われたさまざまな機能を包含するその外部空間と、鍛造技術で制作したテーブルなどに見られるプロダクトの構成や素材感に着目し、がらんどうの外部空間をつくりだす7×30mの大きなテーブルのような屋根を計画した。この大屋根は幹線道路に対して45 度角度を振った□80×40mm の部材で構成されるフィーレンディールトラスに構造用合板12 ㎜を両面貼りとし、柱は鞆いかりの形態が持つ機能美から柱脚BH-400×64 mm・柱頭BH-150×64 mm からなる末広がりの十字柱とし@4,500mm の6 スパンで支えている。また外壁は隣接する工場のスレートを壁と見立て、プロダクトが至る所に展示できる大らかでありながら秩序を持たせた空間とした。今後、鞆の浦の観光資源とネットワーク化を図りながら事業展開をすることで鉄鋼団地を積極的に街に開き、伝統技術を産業遺産としてミライへ繋いでいくことを期待している。

principal use:Shop
structure:Steel structure
site area:401.22sqm
total floor area:191.91sqm

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